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富永 洋
Isotope News, (10), p.2 - 5, 1979/00
CfほかRI中性子源の主として工業,工学への利用に関する最近の進歩と動向について解説した。中性子利用による分析的計測の工場現場への応用など、高度のRI応用計測技術が要望されるようになり、開発が進められているが、その一部は実用に供されつつあり今後の発展が期待される。
富永 洋
Radioisotopes, 28(2), p.116 - 123, 1979/00
医学利用を除く、理工学、工業分野におけるCf-252中性子源の国内での利用の現状についてレビューした。土木工学分野においては、およそ100件近いCf-252小線源が用いられているが、いずれも100Ci以下の法律の適用を受けない密封線源である。これによってはじめて土木、建設現場での水分計利用が普及するようになった。また、ボロン・トレーサー法と組合せた地下水流の測定や石油タンク底板下の地盤調査への応用などユニークな技術が開発されている。一方、200g以上の大きな線源は殆んどが、核物質の分析計量など原子力分野に用いられているが、いまのところはまだ数は少ない。利用開発室では500g線源を備え、放射化分析及びラジオグラフィ装置を整備して、とくにその原子力分野への応用に重点をおき、利用技術の開発を行っているが、幾つかの有望な成果が得られつつあり、その現状を紹介した。(53年10月米国エネルギー省主催のカリホルニウム利用会議の口頭発表原稿に少し手を加えたものである)